"Before the Fall" by Noah Hawley
著者: Noah Hawley
ナレーター: Robert Petkoff
再生時間: 12 時間 55 分
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サスペンスだから面白いかしらと思って聞いてみました。(ってことは…)
テレビ局のトップの持つプライベートジェットがニューヨークへ向かって離陸後、まもなく墜落してしまう。ひょんなことからこの飛行機に乗ることになったスコットという画家とテレビ局のトップの4歳の息子が奇跡的に助かる。
この両親を亡くした男の子の親になることになり、いきなり大金を持つことになったカップルのストーリーやら、テレビ局トップが直前に知ったスキャンダルのストーリーやら、スコットを含めた乗員全員の過去のストーリーが語られていき、墜落原因の真相はいかに!?的なお話。
最初は「そして誰もいなくなった」的に乗客全員がどこかで繋がっていて、このつながった糸のもつれが事故を引き起こしたという流れになるのかと、面白い本に出会ったかもしれない…と聞き進めてました。
結果→そんなにもつれていなかった。原因が単純なことだったので、期待していた分がっかり。
テレビ局側は、スコットが犯人と決めつけて取材を進めていく。スコットが何を語っても犯人に仕立て上げてしまう悪意むき出しのインタビュアーがとても不快。アメリカのニュースキャスターは、日本の人と違って、自分の意見を強く語るし、語り方もかなり説得力があるが、このインタビュアーはそれの最たるもの。メディアがこうと決めつけたら、とことんその線で報道していくやり口が怖い。
対するスコットは、相手の挑発に乗らずに大健闘。普通の人ならすぐやり込められてしまうか、言うことに詰まってしまうか、まともにはいられないと思う。スコットは普通の画家のはずなのに、悪意のある質問を上手にかわすのが普通じゃない。別の場面で女性の誘惑に乗らないのも普通じゃない。結局普通じゃないからリアリティがいまいち感じられなかった。
おすすめ度:★★☆☆☆
つまらないというわけではなく、聞きにくいというわけでもないけれど、前半期待していただけに残念な結果でした。